【おすすめ書籍】脳を鍛えるには運動しかない!

ADHD

薬に頼らずADHDの困りごとを改善する方法はないか?

このブログが追及するテーマともいえますが、この問いに対するひとつの答えを出してくれるのがこの書籍です。

脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方 Kindle版

ジョンJ.レイティ (著), エリック・ヘイガーマン (著), 野中 香方子 (翻訳) 

本の概要

一言でいうと「脳を鍛えるには運動」というタイトルそのままの内容です!

それなら本文を読む必要はないのかといえばまったくそんなことはなく、ADHDにとってもそうでない人にとっても、とても学びのある内容でした。

運動しなきゃ! 運動したい! という気持ちにさせてくれる本です。

運動が『良い』ことなど誰でも知っていますが、それが身体機能についてだけではなく『脳に対して』良いという切り口はそれほど馴染みがないのではないでしょうか。

学生集団による事例、筆者が診た患者の事例、動物実験など、運動をすることによる実際の変化や科学的データを根拠に書かれています。

読んでから気づいたのですが、著者は前回書評した『ADHD2.0』の著者の一人である精神科医です。

以下のような項目に分かれていて、たとえばADHDの項目であればADHDに適した運動、依存症なら依存症の運動といったふうに、自分がすべき運動を教えてくれる構成になっています。

  • 朝の運動を授業に取り入れた学校の実体験
  • 脳機能と、運動との関係
  • ストレスやうつと運動
  • ADHDと運動
  • 依存症と運動
  • 女性のホルモンバランスと運動
  • 加齢と運動

ためになった部分

ADHDの項目は全体の割合からすると多くはないのですが、内容はとても濃く興味深かったです。

特に面白かったのは以下。

ADHDはシンプルな有酸素運動より、武術や体操など複雑な動きを含む運動をするとよい

バランス、タイミング、エラー調整などにかかわる脳の部位を活性化させるためだそう。

これとは別に、運動はある程度負荷のあるものをしたほうが効果的だという記述もあるので、できれば激しい動きを伴う種目が良いようです。

仕事に集中するためには、少なくとも週5日の運動が必要

著者としてはなんとしても毎日だが、少なくとも週5日に中強度で30分ずつは運動したほうがよい、理想は週6日40分とのこと。

巷に聞く至適運動量はこれほど多くないように思うので驚きました。なかなか厳しい……。

ですがマスメディアでは消費者の興味を惹くようキャッチーな言い回しをしたり、参入ハードルを下げるような内容にしたり(一日5分でみるみる痩せる、とか)という傾向は確かにあるので、本来はこれくらいやらないと、少なくとも脳への効果は見込みづらいのかもしれません。

おすすめは朝運動して、注意力を高めた状態で仕事に臨むことだそう。

出勤前に運動するための早起きというハードルもありますが、確かに経営者は早朝ランニングしがちなイメージがあります。

デキる大人は仕事のためにも運動するんですよね。

運動ができないのはエネルギーが足りないから。エネルギーが足りないのは運動しないから

いわゆる「服を買いに行く服がない」みたいな言い回しですが本当にこれは実感します。

半ば無理やりにでも動けばそれが習慣になって運動できるようになるんですよね。

数週間続けられると気持ちよさを感じられるようになり、さらなる習慣となって、脳がミラクルグロウを起こしやすくなるようです。

まとめ・どんな人におすすめか

運動するのがなぜ脳に良いのか? どんな人が、どんな運動をするのがより良いのか?

といった点が詳細に記載されていて、古い本ですが新たな発見に満ちた本でした。

個人的には全ADHD民が一度は読むべきだと感じます。

ちなみに女性の生理、出産、更年期などに伴うホルモンバランスの変化にも運動が効果を示すという記述があり、こちらも大変参考になりました。

不安やうつに関しても、ADHDの二次障害として発生しやすいこともあり、読んでおいて損はないと思います。

あとは、この本で推奨されている運動をどれだけ実践できるかというところなのですが……

実は冒頭で述べたとおりこの本を読むと運動したくなるので、先日パーソナルトレーニングを契約したという記事をあげたところですが、加えて十数年ぶりにテニスをしてきました。

やっぱり身体を動かすのは気持ちがいいですね!

ただし2時間のテニス後は頭がすっきりしたというより、フラフラで思考がおぼつかずいつも以上にうっかりしていたような気も……。これはいきなり飛ばしすぎ?

ともかく習慣にしないと意味がないので、隙をみつけてまたやりたいと思います。

以前誘われて気乗りせず保留していたスキーやゴルフなども興味が出てきました。単純です。

そんなわけで、この本はこんな人におすすめです。

ADHDの困りごとに薬以外の対策を取り入れたい人

ADHDで運動不足ぎみの人

運動が続かない・モチベーションを上げたい人

レーダーチャートにするとこんな感じです。

ドーパミン分泌という項目はADHDらしく「寝食を忘れるほどのめりこんで読む」レベルを指しています。

まずは継続を目標に運動してみようと思うので、皆さんもぜひ。

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